
Hometown Childbirth里帰り出産
里帰り出産とは
里帰り出産とは、妊娠初期から中期までは現在お住まいの地域で妊婦健診を受け、出産予定日が近づいてから実家やご家族のいる地域に帰って出産することです。
特に初めての出産を迎える方や、上のお子様がいらっしゃる方にとって、慣れ親しんだ環境でご家族のサポートを受けながら出産・育児ができることは大きな安心感につながります。
当院では、他院で妊婦健診を受けられていた方も安心して出産していただけるよう、丁寧な引き継ぎと充実したサポート体制を整えています。
里帰り出産を選択される理由は様々ですが、お母様の心身の負担を軽減し、ご家族みんなで新しい命を迎える喜びを分かち合えることが最大のメリットです。
出産後の育児についても、経験豊富なご家族からのアドバイスを受けられる環境は、新米ママにとって心強い支えとなるでしょう。
里帰りの時期
里帰りのタイミングは、妊娠32週から36週頃が一般的とされています。あまり早すぎると現在の生活に支障をきたし、遅すぎると移動中に陣痛が始まるリスクがあるためです。
当院では妊娠34週頃までに里帰りしていただくことをお勧めしています。当院で分娩を予定された患者様は、里帰りしたタイミングで早めに一度受診にいらっしゃってください。
この時期であれば、お腹の赤ちゃんの状態や出産に向けた準備について十分に確認でき、安心して出産当日を迎えることができます。移動手段についても配慮が必要で、飛行機を利用される場合は航空会社によって搭乗制限があるため、事前に確認しておきましょう。
新幹線や車での移動の場合も、長時間の移動は身体への負担となりますので、途中で休憩を取りながら無理のないスケジュールで里帰りしてください。
里帰り先での生活環境を整えておくことも大切で、妊婦健診の予約や入院の準備なども含めて、余裕を持った計画を立てることをお勧めします。
出産後の手続き
出産後には様々な手続きが必要となりますが、里帰り出産の場合は通常の出産とは異なる点がいくつかあります。
出生届は、お子様が生まれた市町村、お母様の本籍地、または届出人の住所地のいずれかに提出することができます。当院でお産された場合、出生証明書をお渡ししますので、出産から14日以内に提出してください。
児童手当や乳幼児医療費助成などの申請は、実際にお住まいの自治体で行う必要があります。里帰り先と住所地の自治体で制度が異なる場合があるため、事前に確認しておくことをお勧めします。また、お子様の健康保険の加入手続きも忘れずに行ってください。
1ヶ月健診は当院で受けていただけますが、その後の予防接種や乳幼児健診については、住所地での受診となります。必要な書類や手続きについて不明な点がございましたら、当院のスタッフがサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
スムーズな手続きのために、里帰り前に必要な書類を準備し、各自治体の窓口に確認しておくことが大切です。
初診に必要なもの
里帰り出産で当院を初めて受診される際には、いくつかの書類や持ち物をご用意いただく必要があります。最も重要なのは、これまで通院されていた医療機関からの紹介状(診療情報提供書)です。
妊娠の経過、検査結果、合併症の有無など、出産に向けて必要な情報がすべて記載されているため、必ずご持参ください。母子健康手帳も忘れずにお持ちください。妊娠中の健診記録や検査結果が記録されており、継続的な管理に欠かせません。健康保険証も必要です。里帰り先での住所が変わっている場合でも、現在有効な保険証・マイナンバーカードをお持ちください。妊婦健康診査受診票(妊婦健診の補助券)については、発行元の自治体によって当院で使用できるかどうかが異なります。事前にお住まいの自治体にお問い合わせいただくか、当院にご相談ください。
その他、現在服用中のお薬がある場合はお薬手帳、アレルギーがある方はアレルギー情報をお伝えください。初診の際には、これまでの妊娠経過について詳しくお聞きしますので、気になることがあれば何でもお話しください。安心して出産していただけるよう、丁寧に対応させていただきます。