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PMS

Premenstrual Syndrome

生理前になると心も体もつらい…
それは「気のせい」ではありません

「なんだかイライラする」「涙もろくなった」「体が重い」

それはPMS(月経前症候群)かもしれません。

今や多くの女性が抱えるこの不調。当院では、PMSに悩む方に寄り添い、生活の質を高める治療をご提案しています。

PMS(月経前症候群)とは

PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる前の約1~2週間に起こる、さまざまな心と体の不調のことです。多くの女性が経験する症状で、生理が始まると自然に症状が軽くなったり消えたりするのが特徴です。

症状の程度や種類は人それぞれで、軽い不調を感じる方から、日常生活に支障をきたすほど重い症状が出る方まで様々です。働く女性が増えている現代では、PMSによる体調不良が仕事や家事に影響を与えることも多く、適切な理解と対処が重要になってきています。

症状が重い場合は「PMDD(月経前不快気分障害)」と呼ばれることもあります。一人で悩まず、症状が辛いときは早めに婦人科にご相談いただくことで、適切な治療により生活の質を大きく改善することができます。

PMSの原因

PMSの原因は完全には解明されていませんが、主に女性ホルモンの変化が関係していると考えられています。生理前には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンのバランスが大きく変化します。

特にプロゲステロンの急激な変化が、脳内の神経伝達物質に影響を与え、様々な症状を引き起こすとされています。また、日常生活のストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足なども症状を悪化させる要因となります。

一般的に症状が重い方は、ホルモンの変化を強く感じやすい傾向があります。年齢とともにホルモンバランスが変化するため、20代後半から30代にかけて症状が強くなる方も多く見られます。仕事や家庭でのストレスが多い現代女性は、これらの要因が重なることでPMSの症状がより強く現れる場合があります。

PMSの症状

PMSの症状は大きく分けて身体的な症状と精神的な症状の2つがあります。

身体的な症状では、乳房の張りや痛み、お腹の張り、むくみ、頭痛、肩こり、腰痛、便秘、肌荒れ、体重増加などがあります。疲れやすさやだるさを感じる方も多くいらっしゃいます。精神的な症状では、イライラ、不安感、憂うつ感、気分の落ち込み、集中力の低下、やる気が出ない、涙もろくなる、怒りっぽくなるなどが挙げられます。食欲の変化も特徴的で、甘いものが無性に食べたくなったり、食欲が極端に増減したりすることもあります。睡眠にも影響が出やすく、眠れない、朝起きられない、日中の眠気などを訴える方も少なくありません。

これらの症状は個人差が大きく、毎月同じ症状が出る方もいれば、月によって異なる症状が現れる方もいらっしゃいます。

PMSの治療方法

PMSの治療は症状の程度に応じて段階的に行います。
軽症の場合は、まず生活習慣の改善から始めます。規則正しい睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス解消を心がけることで症状が軽減する場合があります。

薬物療法では、低用量ピルが第一選択となることが多く、ホルモンバランスを安定させることで多くの症状を改善できます。低用量ピルは継続的な服用により、生理前のホルモン変動を抑え、PMSの予防効果が期待できます。

漢方薬も有効な治療選択肢の一つです。当院では、気分の落ち込みや不安感には半夏厚朴湯、イライラや不眠には加味帰脾湯など、患者様の症状に合わせた漢方薬を処方しています。漢方薬は体質改善効果もあり、西洋薬との併用も可能です。

重い症状の場合は、抗うつ薬や抗不安薬を使用することもあります。治療は患者様一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせてオーダーメイドで行い、定期的な経過観察により最適な治療法を見つけていきます。

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