Q. 中学生の娘がいます。子宮頸がんのワクチンを接種した方がよいのでしょうか?(43歳・女性)
最近、厚生労働省が子宮頸がんワクチンの積極的な接種勧奨を再開する方針を決定したことをご存じでしょうか。
これは、接種の効果と安全性が改めて認められたことによる判断です。
🌼 子宮頸がんワクチンってなに?
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染が主な原因とされています。
HPVは主に性行為を通じて感染するため、感染の機会が訪れる前の接種が最も効果的だといわれています。
💉 接種できる年齢と種類
現在、日本では 小学6年生〜高校1年生の女子を対象に、公費でワクチン接種が行われています。
選べるワクチンは以下の3種類:
HPVワクチンの種類と対応型
サーバリックス(2価):HPV16型・18型に対応
ガーダシル(4価):HPV6型・11型・16型・18型に対応(尖圭コンジローマの予防にも)
シルガード9(9価):HPV6型・11型・16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型に対応(子宮頸がんの90%以上を予防)
接種スケジュール(いずれも3回接種)
2価(サーバリックス):初回 → 1か月後 → 6か月後
4価(ガーダシル):初回 → 2か月後 → 6か月後
9価(シルガード9):初回 → 2か月後 → (6か月後)
どれを接種するかは、医師と相談して決めるのが安心ですが、現在は9価のシルガードが主流となっています。
厚生労働省が推進しているキャッチアップ接種と定期接種により、公費(無料)で受けられます。
🩺 ワクチンを打てばがんにならない?
ワクチンは予防効果の高い手段ですが、すべての子宮頸がんを防げるわけではありません。
そのため、将来的には定期的な子宮頸がん検診を受けることもとても重要です。
また、接種後に腕の痛みや発熱などの副反応が出ることがあります。
接種前には医師とよく相談し、安心して受けられるようにしましょう。
💡 まとめ
子宮頸がんワクチンは、大切なお子さんの将来を守る強力な予防手段のひとつです。
「いつ受けるのがベスト?」「副作用が心配…」という場合も、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
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