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【乳がん検診】乳がん検診を受けようと思っているのですが、マンモグラフィーは痛いと聞いて不安です。(42 歳・女性)

乳がん検診の受け方 ― マンモグラフィ・超音波・MRIの違いと「デンスブレスト」

乳がんは早期発見・早期治療がとても大切。検診にはマンモグラフィ、超音波、視触診(診察)、MRIなどがあり、それぞれ得意・不得意があります。痛みが不安、デンスブレストと言われた…という方にも役立つ受け方のコツをまとめました。

検診の主な方法と特徴

マンモグラフィ(X線検査)

  • 石灰化の検出が得意で、早期乳がんの兆候を見つけやすい。
  • 乳房を板で挟むため痛みを感じることがある(圧迫時間は短時間)。
  • 脂肪が多い乳房では病変を見つけやすいが、高濃度乳房では見えにくいことがある。

超音波(エコー)

  • 痛みが少なく、若年層や高濃度乳房での腫瘤検出に有用
  • 担当者の技量や装置に影響を受けやすいが、しこりの性状・境界の評価に強い。

視触診(診察)

  • 医師が見て触って確認。乳頭分泌・皮膚変化・えくぼ症状などもチェック。
  • 画像検査と組み合わせて判断します。

MRI

  • 造影MRIは乳腺全体の描出力が高い高リスク群の精密検査や、画像が読みにくい場合の補助に用いられる。
  • 保険適用や適応は条件あり。まずはマンモや超音波の結果を踏まえて検討します。

デンスブレスト(高濃度乳房)とは

乳腺の割合が多い乳房のこと。マンモグラフィでは乳腺も白、病変(腫瘤)も白に写るため、病変が隠れやすいのが課題です。若い世代に多く見られます。

デンスブレストと指摘された方は、超音波を組み合わせることで検出率が高まる場合があります。痛みが苦手でマンモを敬遠していた方も、まずは超音波から相談してみましょう(年齢やリスクによって最適な組み合わせは変わります)。

年代別の受け方・間隔の目安

  • 20–30代:自覚症状がなければ自己チェック+必要時に超音波。しこり・分泌・皮膚変化があれば受診。
  • 40代以降マンモグラフィを定期的に(自治体検診や職場健診を活用)。高濃度乳房や不安が強い場合は超音波の併用を相談。
  • 授乳中・妊娠中:状態に応じて超音波中心に評価。個別に相談を。

検診間隔はお住まいの自治体・職場の制度、個々のリスクで異なります。家族歴や既往がある場合は短めの間隔や追加検査を検討します。

しこり等を認めたら(診断の流れ)

  1. 診察+画像(マンモ・超音波・必要時MRI)で位置・大きさ・形を確認。
  2. 細胞診(細い針で細胞を採取)または組織診(針生検=コアニードル)で確定診断。
  3. 結果に応じて、経過観察・追加画像・外科紹介などを決めます。

「しこり=すぐに手術」ではありません。良性のことも多く、まずは正確に見極めることが大切です。

自己チェック(セルフブレストケア)のコツ

  • 月1回、生理後1週間前後の乳房が柔らかい時期に。
  • 鏡で観察:左右差、えくぼ状のへこみ、皮膚の赤み・ひきつれ。
  • 指の腹で触れる:円を描くようにしこり・硬さ・痛みをチェック。腋の下(腋窩)も。
  • 乳頭分泌(血性・片側のみ)や治らない湿疹があれば早めに受診。

家族歴がある方へ:遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)

身内に乳がん・卵巣がんの方がいる場合、HBOC(BRCA1/2関連)のリスクが高まることがあります。若い世代でも、遺伝カウンセリング精密なスクリーニング(MRI等)が勧められることがあります。気になる方はご相談ください。

受診の目安・緊急のサイン

  • 新しく触れるしこりが2–3週間で消えない。
  • 片側の乳頭分泌(特に血性)、乳頭のびらん・湿疹が続く。
  • 皮膚のえくぼ・発赤・むくみ(オレンジ皮様)。
  • 乳房や腋窩の持続する痛み・腫れ

症状がある時は「検診」ではなく診察(保険診療)が適切です。早めに受診しましょう。

まとめ・ご予約

マンモグラフィ、超音波、視触診を組み合わせて自分に合った検診を。デンスブレストや痛みが不安な方も、まずは相談から。気になる症状があれば、検診を待たず診察へお越しください。

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