答えはイエス。月経の日程は人為的に調整することができ、「月経変更」といいます。旅行に行く、結婚式がある、水泳の大会があるなどの理由で、同様の相談を受けることがあります。
月経をずらす方法として、予定の月経を遅らせる方法と、早める方法があります。 遅らせる方法は、予定月経の約5日前から1日1回、ホルモン剤(中用量経口避妊薬)を飲む方法。飲んでいる間は月経がこないのでイベント当日まで薬を飲みます。薬をやめると、2~4日で月経がきます。 逆に早める方法は、薬は同じですが飲み方が異なります。前の月の月経開始後、3~5日目から飲み始め、10日程度服用。薬をやめて数日後には次の月経がいつもより早くきて早く終わり、イベント当日は月経を避けることができるというわけです。早める場合、ずらしたい月経の1カ月以上前に相談する必要があります。周期が不順の人も早めに相談しましょう。
副作用として飲み始めに吐き気をもよおす人もいますが、飲み続けると症状は軽快します。また、この薬で不妊症になる心配はありません。服用期間中はきちんと飲まないと、不正出血をすることがあるため、必ず飲み切 ること。市販されていないので病院で処方してもらってください。ただし、治療ではないので医療保険適用外です。