骨は「破骨細胞」が骨を破壊して吸収し、「骨芽細胞」が
破壊した部分を修復するという繰り返しです。20歳をピーク
に、骨は弱くなるといわれています。
骨粗鬆症の怖いところは、ほとんど自覚症状がないまま骨折
リスクが高まること。
高齢者は大腿骨の頸部骨折、腰椎の骨折が多く、そのまま
寝たきりになるケースが少なくありません。
現在は超音波で調べる骨密度とともに、血液や尿の検査で
分かる「骨代謝マーカー」(骨形成マーカー、骨吸収
マーカー)があり、骨折のリスクを判断する指標になって
います。治療が必要な方は、薬を服用することもありますが、
妊婦、授乳中の方など服用できないケースもあるので、医師
とよく相談してください。
骨粗鬆症は高齢者だけがなるものではありません。
妊娠中は骨が弱くなりやすく、産後に骨折する人も。
過度の飲酒、タバコ、過度のダイエットもリスク因子の
一つです。予防には運動やカルシウムの摂取が第一です
が、一度、医療機関での検査をお勧めします。