一般的な人間ドックは、内診と子宮の入り口部分を診る
子宮頸がん検診がセットになっています。
卵巣は親指の先ほどの大きさしかなく、〝沈黙の臓器〞
と呼ばれ症状が発覚しにくいので、内診だけでは状態が分
かりません。すでにがんのステージ(1〜4期)3期の状
態まで悪化している状態で見つかるケースも少なくないため、
オプションとして卵巣がん健診を付ける人もいます。
先日、卵巣が腫れていると言ってAさんが来院されました。
すでにステージ3期に入っており手術後は、抗がん剤を投与、
現在、高濃度ビタミン療法を続けています。
話を聞くと、Aさんのお母さんも卵巣がんだったとのこと。
20歳以上の娘さんにも遺伝子検査を勧めました。身内に卵巣
がんや乳がんの方がいるときは、健診時に卵巣を見てもらい
ましょう。
ただ、卵巣が腫れているだけではがんと言えず、良性腫瘍
や境界悪性腫瘍も。その場合、MRIなどで精密検査をした
方がよいでしょう。
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