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ワクチン注射/予防接種

Vaccine injection/vaccination

ワクチン注射・予防接種とは

ワクチン注射・予防接種とは

ワクチン注射・予防接種は、特定の感染症に対する免疫をつけるために行う医療行為です。あらかじめワクチンを打つことで、病気にかかりにくくなったり、かかっても軽い症状で済むようになります。

対象となる感染症には、インフルエンザ、風疹、麻疹、子宮頸がんなどがあり、定期的に受けることが推奨されているものも多くあります。特に赤ちゃんや高齢者、基礎疾患がある方など、重症化しやすい方にとっては、大きな予防効果が認められています。また、一定の人がワクチンを受けることで、周囲の人への感染を減らす効果もあり、社会全体での感染拡大を防ぐ役割も果たします。

当院では、厚生労働省の指針に基づいた安全性の高いワクチンを使用し、患者様一人ひとりに合わせた適切な接種をご案内しております。

当院で対応しているワクチン注射・予防接種

当院で対応しているワクチン注射・予防接種

子宮頸がん

子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、20代〜30代の若い女性にも発症する可能性がある病気です。原因の多くは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスへの感染で、主に性交渉によって感染します。感染自体は誰にでも起こり得るもので、女性の約80%が一生に一度はHPVに感染すると言われています。

接種対象

日本では、小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に、定期接種(公費負担)が実施されています。

一般的には45歳未満の女性であれば、自費での打つことも可能です。また、HPVは性別を問わず感染するウイルスのため、ご希望があれば男性の方への摂取も可能です。

副反応・注意点

注射部位の腫れ・痛み・赤み、頭痛、発熱、倦怠感などがあります。多くの場合、これらは数日以内におさまる軽い症状です。

風疹

ウイルスによる感染症で、発熱・発疹・首のリンパ節の腫れが主な症状です。多くは軽症ですが、妊娠中の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群(心疾患・難聴・白内障など)を引き起こすリスクがあります。特に妊娠20週頃までは注意が必要です。

接種対象

過去に風疹の予防接種を受けていない方、または風疹にかかった記憶のない方が対象です。特に妊娠を希望する女性や、そのパートナー、家族の方には接種が強く推奨されます。

副反応・注意点

接種部位の赤みや腫れ、発熱、発疹、関節痛などが見られることがありますが、いずれも一時的な症状で、数日以内に治まることがほとんどです。成人女性では、関節痛が一時的に強く出るケースもあります。なお、妊娠中は接種できません。接種後は2ヶ月間、妊娠を避ける必要があります。

麻疹

麻疹ウイルスによって引き起こされる感染力が非常に強い病気で、主に発熱、咳、鼻水、目の充血などの呼吸器症状に続いて、全身に赤い発疹が広がります。重症化すると肺炎、脳炎、さらに稀に生命に関わる合併症を引き起こすこともあります。抗ウイルス薬は存在せず、ワクチンが唯一かつ最も効果的な予防手段です。

接種対象

日本では、生後12ヶ月から24ヶ月の間に1回目、5〜7歳(小学校入学前)に2回目を行うことが厚生労働省により推奨されており、対象は全ての乳幼児です。

また、定期接種を受けていない未成年や、抗体が確認されない医療関係者・成人も、任意接種を検討することが望まれます。

副反応・注意点

数日~2週間で発熱や発疹、腫れや痛みが現れることがありますが、多くのケースは軽症で1〜2日以内に収まります。ごくまれに、軽い麻疹様反応として発疹が出ることもありますが、他人への感染の心配はありません。また、妊娠中の接種は避ける必要があります。

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって起きる病気で、体の片側にピリピリとした激しい痛みを伴う発疹が帯状に広がります。多くは2~4週間ほどで自然に治まりますが、発疹が消えた後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」が高齢者を中心に起こりやすく、時に日常生活に支障をきたすケースもあります。

接種対象

65歳を中心とした高齢者に対し、公費助成・定期接種が行われています。自治体によっては、60~64歳の特定の方々や、70・75・80・85・90・95・100歳の方々にも対象が広がっています。また、免疫機能が低下していない限り、どの年代でも打つことができます。

副反応・注意点

注射をした部分に痛みや腫れ、赤みなどの症状が現れることがあります。これらは比較的よくある反応で、通常は数日以内に自然に治まります。

また、人によっては軽い発熱やだるさ、頭痛、筋肉の痛みを感じることもあります。こうした全身症状も一時的なもので、通常は安静にしていれば改善します。

RSウイルス

呼吸器感染症を引き起こすウイルスの一つで、特に乳幼児や高齢者にとっては重症化しやすい感染症として知られています。多くの場合、風邪のような症状で始まりますが、年齢や基礎疾患の有無によっては、気管支炎や肺炎といった重篤な症状に進行することがあります。

乳児では、特に生後6ヶ月未満での感染が深刻で、呼吸困難や哺乳障害などにより入院を要するケースも珍しくありません。一方、高齢者や心臓・肺に慢性的な疾患を抱える方、免疫力が低下している方などでも、重症化や長期の療養が必要となるリスクがあります。

接種対象

重症化リスクが高いとされる妊婦や高齢の方、心臓や肺などに持病がある方、免疫力が低下している方などが主な対象です。

副反応・注意点

注射を打った部分に痛みや腫れ、赤みが出ることがあります。多くの場合は軽度で、数日以内に自然に改善します。また、倦怠感や頭痛、微熱などが起こることもありますが、これらも一時的なものです。

新型コロナウイルス

主に飛沫や接触によって感染し、発熱、咳、のどの痛み、倦怠感などの症状を引き起こします。高齢者や持病のある方では肺炎などの重症化リスクが高まり、時に入院や命に関わる重篤な経過をたどることもあります。

接種対象

日本では、65歳以上の高齢者が毎年秋冬に定期接種の対象となっています。さらに、60~64歳のうち心臓、腎臓、呼吸器などに持病がある方や免疫力が低下している方も対象となります。対象外の方も、任意で追加(ブースター)接種を受けることが可能です。

副反応・注意点

注射した部位の痛みや腫れ、疲労感、頭痛、発熱、筋肉痛、寒気などが見られることがありますが、通常は数日以内に自然に治まります。まれに、アレルギー反応(アナフィラキシーショック)や心筋炎・心膜炎が報告されていますが、重篤化は稀であり、摂取後の経過観察により安全に対応しています。

インフルエンザ

毎年冬に流行するウイルス性の呼吸器感染症で、高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、のどの痛みなどの全身症状を引き起こします。通常は数日から1週間ほどで回復しますが、免疫力が低い乳幼児や高齢者、持病がある方では肺炎や脳症などの重症化リスクがあり、場合によっては入院や命に関わる状態になることがあります。

接種対象

毎年、65歳以上の高齢者や、60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器などに疾患がある方が公費の対象となります。その他の年齢層も任意接種が可能で、特に幼児や医療・介護従事者など、重症化や感染拡大のリスクを考慮して打つことを推奨しています。

副反応・注意点

よく見られる副反応には、注射した部位の赤み・痛み・腫れ、発熱、頭痛、倦怠感、寒気などがあります。これらは通常2~3日で軽快します。

おたふくかぜ

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)はムンプスウイルスが原因で、主に耳の下や顎のあたりが腫れ、発熱や痛みを伴います。子供に多い病気ですが、成人が感染すると重症化しやすく、男性では精巣炎や難聴、女性では卵巣炎などの合併症が起こることもあります。さらに約1〜10%の割合で無菌性髄膜炎、まれに脳炎を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

接種対象(年齢・性別など)

任意接種ではありますが、接種歴や感染歴がない方全員に打つことをおすすめしています。特に、幼児期に未接種だった成人や、将来妊娠を控える女性などは、成人してから感染すると重症化や合併症のリスクが高いため、接種を強く推奨しています。

副反応・注意点

最も多いのは、接種後10~14日程度してから頬や顎のあたりが腫れる軽いおたふく様症状で、通常は自然に治ります。また、発熱や注射部位の腫れ、赤みが見られることがあります。

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