梅毒の原因は、梅毒トレポネーマという細菌。粘膜や皮膚の小さな傷から体内に入り込む、血流に乗って全身に広がって、さまざまな症状を引き起こします。
主に性交渉で感染。症状は1~3期に分かれ、1期では、感染後3週間ほどで外陰部のしこり(硬結・こうけつ)ができ、次第に消えていきます。
そこから数カ月に2期がやってきて、手や全身に赤く小さな発疹が出てきます。バラの花に似ていることからバラ疹とも言われます。
発疹もしばらくすると消えていき、数年から数十年後に3期がやってきます。心臓や血管、神経症状などが現れ、けいれんが起こったり、最悪の場合、死に至ったりすることもあります。
近年、梅毒患者が右肩あがりに増えています。
残念ながら梅毒は自然治癒することなく、放っておくと大変な事態を招くことになります。飲み薬や注射など適切な治療を受ければ治るので、初期のしこりや発疹などのサインを見過ごさず、婦人科で検査を受けるようにしましょう。