通常2㎝ほどに成長して排卵する卵胞が2〜9㎜の小さな卵胞が数十個以上溜まって排卵できず、
卵巣が腫れた状態を指す「多のう胞性卵巣症候群」。
不妊の原因の一つにもあげられています。
一般的に生殖年齢女性(18〜45歳くらいまでの女性)の5〜10%に見られる症状といわれています。
診断基準は、無月経、たまにしか来ない稀発(きはつ)月経、
排卵を伴わない月経といった月経異常があります。
あるいは、男性ホルモン値、血中LH値の高さ、肥満なども踏まえながら診ていきます。
遺伝や環境なども言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
妊娠を希望する、しないにかかわらず、月経異常を放っておくことはよくありません。
ホルモン剤を服用して月経を起こさせるようにしましょう。
妊娠を希望している人は排卵誘発剤を飲むのも一つの手です。
また、腹腔鏡下手術で卵巣に複数の小さな穴を開ける手術を
行うこともあります(保険適用あり)。