月経時に異常な痛みがあればともかく、そうでなければ、自分の月経が正常か異常か分かっていない人が意外に多いのではないでしょうか。
正常な月経は約1カ月の間隔で定期的に起こり、限られた日数で自然に止まるものです。 まず初潮については、18歳を過ぎてもまだ月経が始まらない場合を「原発性無月経」、10歳未満で月経が始まった場合を「早発月経」、1回生理が来たものの3カ月以上生理が止まった状態を「続発性無月経」といいます。 周期は月経が始まる初日から次の月経が始まる前日の日数のことで、正常な周期は25~45日間。24日以内に繰り返す場合は頻発(ひんぱつ)月経、46日以上の場合は稀発(きはつ)月経です。
期間は3日~7日が正常範囲。2日以内は過短月経、8日以上の場合は過長月経です。経血の量は、1周期で140㎖以上は過多月経。1時間おきにナプキンを換えてももれるような人です。一方、過少月経は20㎖以下で、ほとんどナプキンを換えないような人です。
このように「初潮の時期」「周期」「期間」「量」において正常範囲からはずれている場合は、なんらかの異常を抱えている可能性があります。子宮発育不全や無排卵周期症のほか、子宮筋腫や子宮内膜症など子宮や卵巣の病気が隠れている場合もあるので、月経に異常を感じたら病院で診察してもらいましょう。