赤ちゃんは生後1ヶ月ごろから体温のリズムがはっきりとしてきて、
生後3か月くらいまでには、時計ホルモンと言われる「メラトニン」や
ストレスホルモンの「コルチゾール」の分泌リズムがはっきりしてきます。
では、それまでお腹の中の赤ちゃんは時間を感じず、ずっと眠ったままなのか
というと、そうではなく、お母さんの生活リズムがそのまま伝わっています。
赤ちゃんの体内時計は6か月ごろからフル稼働しますが、それまでは母体からの
メラトニンの量で昼か夜かを区別しています。
ということは、おなかの中にいる時に母体から、へその緒を通じて分泌された
ホルモンを受け、そのリズムに沿って睡眠が決められていくということになります。
最近の研究で、妊娠末期の母親の就寝時間と、生後1か月の赤ちゃんの夜間睡眠の
長さに関連がある事が分かってきたそうです。
母親が早寝→→→→→赤ちゃんの夜間睡眠が長い
母親が遅寝→→→→→赤ちゃんの夜間睡眠が短い
メラトニンは夜間に分泌され、かつ昼間に光を浴びる量が多いとその分泌量は増えます。
メラトニン濃度が高まると胎児の神経保護の役割をしてくれます。
メラトニン分泌時(夜間)に光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制されてしまうので、
お母さんと赤ちゃんの睡眠を守るには、朝の光で目覚め、夜更かしをせず、規則正しい生活
をしておくことが重要になってきます。
赤ちゃんが生まれると夜更かしが出来なくなるからと言って、妊娠中に夜更かしをしておこう!
となると、赤ちゃんの睡眠に影響が出てくるかもしれません。