多くの女性が小学４・５年のころに初経を迎え、
そのころから月経痛がひどい人は、月経困難症といわれます。
子宮が発達する過程にある若い世代に多く見られ、
月経周期が安定し大人の体になると、月経痛もある程度治まる
といわれています。しかし、中には病気が潜んでいる場合が
あり注意が必要です。
最近は、10代でも子宮内膜症に掛かる人もいます。
当院にも市販の痛み止めを飲んでもあまり効かないと来られる
人がいます。性行為がない場合は、採血と経腹超音波で
子宮と卵巣の状態を見て子宮内膜症の有無を確認し、無ければ
漢方薬などを処方するなどします。
卵巣が腫れている人は、手術が必要なことも。
腹腔（くう）鏡手術で４・５日で退院できます。
相談者の娘さんのように高校生くらいになると月経が周期的
になり、ピルの服用で痛みを軽減させる方法もあります。
また、ストレスや冷え症からくる腹痛もあり、お腹を温めてお
くことも大切です。