子宮頸がん検診の細胞診は、柔らかいブラシなどで子宮頚部を軽くこすって細胞を採取する検査。日本ではこれまで日母分類という日本独自の方法で判定結果を出していましたが、最近、世界各国で使われているベセスダシステムによる新 しい判定方法が広がっています。岡山でも今年から変更になったので判定結果にとまどう人もいるのではないでしょうか。
従来の分類と比較した表を見てください。NILMと出たら異常なしです。ご質問のASC-US(アスカス)は、細胞診では明確な判断ができない状態。陰性か陽性かはっきりしないのでHPV検査を受ける必要があります。HPV検査の結果、さらに精密検査が必要な 場合は、子宮頚部を拡大鏡(コルポスコープ)で観察するコルポスコピー検査や、異常のある箇所をねらって削り取る組織診を行います。
ASC-USなら異常のない場合も多いので、まずはHPV検査を早めに受けてください。