【月経疹】「生理前の湿疹やかゆみ…それ、“月経疹”かもしれません|原因・対策を婦人科医が解説」

Q.生理の時期になると、じんましんのような発疹が出ることがあります。生理と何か関係あるのでしょうか。また、治療した方がいいのでしょうか。(25歳・主婦)

生理前に肌荒れや湿疹が出る…それは「月経疹」かもしれません

「月経が近づくと突然肌に発疹が出る」「かゆみが強くて夜も眠れない」そんなお悩みはありませんか?
それは月経疹(げっけいしん)と呼ばれる症状かもしれません。

月経疹は、月経の5〜10日前から皮膚に発疹やかゆみが現れ、月経が始まると自然に症状が治まっていく皮膚のトラブルです。発疹のタイプは人によって異なり、じんましん型、水泡型、膿疱型、湿疹型、紅斑型、紫斑型などがあります。

主な原因は排卵後に分泌される黄体ホルモンの変動。このホルモンの影響で皮膚が敏感になり、体質によっては湿疹やかゆみといった反応が出ると考えられています。妊娠や閉経を迎えると、ホルモンの変化が落ち着くため、自然と症状が改善するケースもあります。

症状が軽度であれば治療は不要なこともありますが、「かゆみがつらくて生活に支障がある」という場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬、ホルモン療法などによる治療が可能です。

また、毎月のように鎮痛薬やピルなどの薬を飲んでいる方は、発疹の原因が薬疹である可能性もあります。一度服薬を中止してみて、症状が出るかどうか観察することも判断のポイントです。

いずれにせよ、気になる発疹やかゆみがある方は皮膚科や婦人科での相談をおすすめします。ホルモンバランスや月経との関係を見極めながら、最適なケアを一緒に考えていきましょう。

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