検診では細胞診を行い、要精密検査の結果が出た人は、子宮頚部を拡大して観察し、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる組織診を行います。結果は異常なし、CIN(1~3)、子宮頸がんのいずれかです。CINとは、子宮頸がんの前段階のこと。子宮頚部上皮内腫瘍または、異形成とも言います。
日本の場合、手術対象は子宮頸がんになりかけているCIN3以上。子宮頚部を円すい形に切除する手術が行われ、30分以内で済みます。手術後も妊娠・出産は可能です。
通常、CIN1・2は3~4カ月ごとの経過観察になりますが、不安に思う人も少なくありません。CIN2でも手術をする、子宮の入口を高周波で焼くといった処置をするケースもあります。HPV(ヒトパピローマウイルス)が原因の場合は、漢方で治療することがあります。まだ治験段階ですが、HPVを除去する薬も開発中です。
性行為の低年齢化により1代でCIN判定を受ける子がいます。若いから大丈夫ではなく、不安な場合は婦人科に相談してみましょう。