【尖圭(せんけい)コンジローマ】陰部にブツブツができ始めました。特に痛みや痒みはありません。治療した方がよいのでしょうか?(30歳・女性)

尖圭コンジローマが考えられます。ヒトパピローマウイルス(HPV)6型・11型などのウイルス由来によるもので、
性行為などでウイルスが外陰部や膣(ちつ)、子宮頸(けい)部に付着し発症。
米粒ほどの小さな大きさで、放っておくと、ブツブツしたできものが増えていきます。
ひどい人は、肛門部分まで達し、カリフラワー状になることも。
主に視診を行い、外陰部に症状が見られる場合は、膣の中も調べます。
乳頭腫(良性上皮性腫瘍)の場合もあるので、見極めが必要です。
今までは、高周波やレーザーで焼いて除去する外科的治療が一般的でしたが、
現在、外陰部だけなら、べセルナクリームという1日おきに塗る薬が登場しています。
膣内などは手術が必要です。
きちんと治療をしておかないと、産道感染による母子感染や出産リスクが高くなります。
また、子宮頸がんワクチン(4価・9価)で予防することができるので、
性交渉前の若い女性に接種を勧めています。

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