運動などをしていなくても首から顔にかけて汗が吹き出る、顔が熱くなる、いわゆるホットフラッシュは更年期症候群の症状の一つです。このような身体的な症状に加え、イライラや不眠、鬱(うつ)っぽくなるなど、精神的な症状も代表的です。関節痛を訴えてこられる方もいます。
病院では、エストロゲン、LH(黄体形成ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)の状態を調べ、更年期症候群かどうかの診断をします。
更年期症候群と診断されたら、加味逍遙散(かみしょうようさん)などの漢方や、内服薬、貼り薬(経皮薬)でホルモンを補充することで症状を和らげることができます。
一方で、ワキ汗の場合は多汗症が疑われます。この場合、塗り薬が処方されます。自律神経の乱れや感染症の発熱によって汗をかくこともあり、どこに汗をかいているのか、女性ホルモンや甲状腺ホルモンの値は正常かなどを加味し総合的な判断が求められます。気になる方は婦人科に相談してみましょう。