性感染症は、早期発見、早期治療がとても大切です。そこで自分で気付く症状を紹介しましょう。よくあるのは、外陰部のかゆみ、痛み、ぶつぶつ、しこり、違和感などです。また、膣(ちつ)から出るおりものの量が増えた、色が黄色になった、においが気になるなどの症状が出ることがあります。そのほか、性交時の出血や痛みがあったり、月経ではないのに出血があったりします。
これらの症状があれば、産婦人科を受診しましょう。おりものの検査をして、視診、内診、血液検査などを行います。自己キットが販売されていますが、キットで陰性の判定でも感染していることがあるので、病院の検査の方が確実です。 自覚症状のない女性も多いのですが、パートナーがおしっこをするときに痛いと訴え、尿道炎にかかっているような場合は、女性も検査をした方がよいでしょう。
性病には、クラミジア、尖圭(せんけい)コンジローマ、性器ヘルペス、膣トリコモナス症、淋病、梅毒、B型肝炎、HPV、HIV、カンジダ症などさまざまな種類があり、複数の性病に感染しているケースもあります。 多くは抗生物質などで治療が可能です。放っておくと不妊症や流産のリスクがあり、分娩時に胎児が感染するリスクもあります。治療は、早ければ早いほどよいので、「もしかしたら」と思ったら受診してください。