頻尿や不妊が気になる方へ|子宮筋腫の症状・検査・治療について
Q:最近トイレが近く、友人に子宮筋腫かもと言われました。不妊の原因になることもあると聞いて心配です。どんな検査や治療がありますか?
(28歳・女性)
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍で、成人女性の約40%が持っていると言われるほど、珍しくない疾患です。
子宮筋腫の主な症状
- 月経痛や経血量の増加
- 貧血
- 頻尿・尿漏れ・便秘など(筋腫による骨盤内の圧迫)
症状の有無や筋腫の位置・大きさにより、治療方針が変わります。
検査方法
まずは内診や超音波検査を行い、筋腫の大きさや場所を確認します。必要に応じてMRI検査を追加することもあります。
治療方法
- 経過観察(無症状の場合、半年〜1年ごと)
- 薬物療法:ホルモン治療・漢方・対症療法
- 手術:筋腫の大きさや症状に応じて選択(子宮温存・摘出など)
子宮筋腫と不妊症の関係
特に粘膜下筋腫と呼ばれる子宮内膜に接するタイプの筋腫は、着床障害を起こしやすく、不妊症や不育症の原因になることがあります。不妊症の2〜3%が子宮筋腫によるものとされています。
悪性との見分けも重要
ごくまれに子宮肉腫(悪性腫瘍)である場合もあり、その際はMRI検査や手術による精密検査が必要です。
頻尿や不妊が気になる方は、まずは一度婦人科でご相談ください。