子宮頸がん検診(細胞診)の診断結果は、以前はⅠ~Ⅴの5段階に分けられた「クラス分類」でした。 数年前からは表のようなアルファベット子宮頸がん検診が記された「ベセスダ分類」が使われています。
「NILM」は再検査不要。続いて、「ASC-US」という結果が届く人も少なくありません。 これは、軽度の子宮頸部異形成が疑われ、精密検査(コルポスコピー検査、組織診)が必要となります。 また、HPV(ヒトパピローマウイルス)が陽性だと「ASC-US」となる場合もあります。
また、細胞診の結果が異常なしでも、HPV検査で16型・18型が検出されると子宮頸がんに進行する恐れもあり、 注意が必要です。子宮頸がん検診の際は、HPV検診との併用受診をお勧めしています。
【子宮頸がん検診の結果の読み方】
● NILM…再検査不要
● ASC-US…軽度扁平上皮内病変の疑い
● LSIL…HPV 感染、軽度異形成の疑い
● HSIL…中等度異形成、高度異形成、上皮内がんが推定される
● ASC-H…(確定ではないが)高度扁平上皮内病変の疑い
● SCC…ほぼ、扁平上皮がんと推定される