[高齢者の検診と 病気]  娘に検診を勧めら れましたが、閉経し、更 年期も終わっているの で、婦人科に行くのは、 若い人も多くて気が引け ます。高齢者がなりや すい病気はありますか。( 71 歳・主婦)

更年期(40~ 50 代)を過ぎ、老年期(70代以降)になると、
「婦人科に高齢者の検診と病気行きにくい」「高齢者も婦人科
系の検診を受けなければいけないのか。
何歳まで受けたらよいのか」といった声を聞きます。
元気なうちは定期的に検診を受けることをお勧めします。
例えば子宮頸(けい)がんも、何歳になってもなる可能性は
あります。
早期発見のためにも、HPV(ヒトパピローマウイルス)
検査は一度、受けておいた方が良いでしょう。
がん検診以外でも、閉経後、ホルモンの分泌が減る老年期
特有の症状で来院があります。
「おりものに血が混ざっている、量が増えた」といった症状は
「老人性膣(ちつ)炎」といって、ホルモンの分泌低下で膣が
萎縮することによって、炎症や出血を起こしやすくなる疾患。
膣の洗浄や飲み薬で治していきます。
同じくホルモンの分泌低下でかゆみなどが伴う「外陰掻痒症」
も塗り薬で治します。自分の体のために積極的に受診を