高齢の女性が掛かりやすい病気の一つに「子宮脱」
「子宮下垂」があります。骨盤や子宮を支えている
骨盤底筋群が年齢とともに緩むことに子宮脱・子宮
下垂より子宮が下がってくるのが「子宮下垂」、その
まま外陰部・会陰（えいん）から出てくると「子宮脱」
と診断されます。
その大きさは、よくピンポン玉大、中には、こぶし大の
人もいます。
〝膣に違和感がある〟〝何か腫瘍がある〟と受診し、
診断されるケースがほとんどです。
治療法として、まず、骨盤底筋群を鍛える「骨盤体操」
が挙げられます。
また、漢方薬の補中益気湯（ほちゅうえっきとう）の服用は、
下垂したのもを上げる働きが期待されます。ほかにも、
ポルテックスリング挿入法も。
また、子宮摘出手術に代わり、医療用メッシュシートを
骨盤腔に入れて、ハンモックのように、子宮や膀胱、
直腸を支える「メッシュ手術」が今主流になってきています。
一人一人の状態を見ながら治療法を選択します。
まれに妊婦が掛かるケースもあります。その場合は、
体操または投薬で治療します